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2024/04/20 06:12 |
彼女の大きなコンプレックス
Q .何が書きたかったの?
A.いいおっぱいの日というからそのネタを書きたかったのだがこのザマでござる。R-15ぐらい?



 綺麗な形状だが控えめの大きさの乳房。彼女はこれを小さいと言っている。
 彼女はこのことがコンプレックスで、するたびに気にして俺に触らせることを拒む。最終的には折れて触らせてくれるがそれでも彼女の不満は消えない。
 悲観するほど小さくはないし、俺は大きい小さいに特に大きなこだわりが無いので、このままでもいい気がするが、それを言ったら何をされるかわかったものではないので言わないでおく。
「岡部……」
「…………」
 ブラウスの前ボタンを全て外した所で、彼女は両手で胸をかばい前のめりになる。
 そこまで拒否反応を見せるのかと悲しくなるが、それほどまでに彼女、紅莉栖にとっては大きな問題なのだろうと紅莉栖の行動には納得せざるえない。
「やっぱり、ダメか?」
 紅莉栖は首を横に振って身体をゆっくりと起こす。だが両手は未だに胸を隠したままで、肌とブラが少し見える程度で胸はほとんど俺からは見えなかった。
「ダメじゃ、ないけど」
 泣き出しそうな子供のような小さな声で胸からゆっくりと手を放す。両手を音もなくブランと力なく地面に落とし、目には涙を溜めながら俺から顔を背けてながら、紅莉栖は沈黙した。
 それに対して俺は急かす気持ちを抑えながらゆっくりと紅莉栖の胸に手を伸ばし、手を広げて一旦置いた。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……だから」
 俺はゆっくりと紅莉栖の背中に両手を回し、もう何度もして覚えたブラの外した方どおりにブラを外す。それを俺は片手で前まで持ってきて、紅莉栖の横に置いた後、喉をゴクッと鳴らして両手を再度紅莉栖の胸の前に置いた。
「お、おかべ……」
 涙を溜めながら見上げてくる。恐怖ではなく、恥ずかしさのあまりの涙であることは俺はすでに知っているが、涙を見るとどうしても罪悪感を感じてしまう。
 俺は片手を胸から離し、彼女の涙を拭う。それから何度も何度も頭を撫でて、頬に触れるだけのキスを何度もしてあげた。
「……ごめん。岡部」
 何がごめんだ。それは俺の台詞だろう。
 紅莉栖は俺とすることに抵抗はない。むしろ今は俺とすることに俺にもわかるようにはっきりと喜びを見せてくれる。それでも彼女のコンプレックスである胸の問題は未だに健在だった。
 何度も何度も優しく愛情を込めているのだが、それでも彼女のコンプレックスは大きすぎるゆえに上手くいかない。軽い気持ちで済ませていた頃からこんなのだったのだろうか…。もしそうなら……いや、後悔したところで始まりはしない。
「好き……だからな」
「え……?」
「俺は紅莉栖の胸が一番好きだからな」
 我ながら似合わないことを言っているなと思う。だがこうやって言ってやることなど、できることは俺には少ない。
「……あ、ありがとう」
 紅莉栖は嬉し恥ずかしそうに顔を背けながら小さく笑う。俺はこんな風に笑ってくれる紅莉栖が大好きだ。

<fin>
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2012/05/02 15:21 | STEINS;GATE

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